令和8年2月6日金曜日、ブログ担当の平盛です。
最近、工務店やリフォーム業者の方からも
「天井裏の点検中に動物の痕跡があった」
「改修工事で断熱材が荒らされていた」
という相談が増えています。
特に広島県北広島町のような山間部では、
日本家屋の構造を利用してイタチ・テンなどの小動物が侵入・定着する
ケースが年々増加しています。

※天井裏に堆積したイタチの糞尿
天井裏を確認すると、出入口付近に大量の糞尿。
イタチは習性として、決まった動線・出入口付近に排泄するため、
建物内部の一部に被害が集中する事が多く見られます。
この状態が続くと、
といった問題が発生し、
単なるリフォームや補修だけでは根本解決にならない状態になります。

※断熱材を掻き出し侵入経路になった壁内部
この現場では、壁の中の断熱材が完全に掻き出され、
イタチの通路として利用されていました。
工務店目線で見ると、
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「断熱材交換」
-
「ボード張替え」
-
「隙間のコーキング」
といった工事になりますが、
侵入口を特定せずに補修すると再発率が非常に高いのが
イタチ被害の特徴です。
なぜ補修だけでは止まらないのか
イタチは、
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体が柔らかく3cm程度の隙間から侵入
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屋根・床下・外壁・配管周辺を自由に移動
-
建物内部を縦横無尽に移動
という生態を持っています。
つまり、
「見える穴を塞ぐ」
「壊れた部分を直す」
だけでは、別ルートから必ず再侵入します。
「建物を直す補修工事」と、
「侵入を防ぐ防除工事」では、
ここに大きな専門性の違いがあります。
イタチ対策は「生態を前提に侵入経路を全遮断すること」。
工務店から紹介されるケースが増えている理由
最近は、
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天井点検中に糞を発見
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リフォーム中に断熱材の異変
-
空き家改修時に獣臭
といった形で、
工務店経由での相談が非常に増えています。
実際、工務店側も
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動物の生態が分からない
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法律的に捕獲できない
-
再侵入の保証ができない
という理由から、
専門業者への紹介が一番安全という判断になる事が多いです。
これは工務店にとっても、
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クレーム回避
-
施工後トラブル防止
-
信頼維持
という意味で、非常に重要なポイントです。
経済背景とイタチ被害の関係
北広島町を含む中山間地域では、
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高齢化
-
空き家増加
-
管理不足住宅の増加
が進み、
野生動物の生活圏と住宅が完全に重なっています。
空き家 → イタチの拠点化
↓
人が住む家にも侵入
↓
リフォームや点検で初めて発覚
という流れが、現在の「地方住宅トラブルの典型パターン」です。
個人対応・簡易対策の限界
施主の多くが、
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市販忌避剤
-
超音波機器
-
ホームセンター資材
を試しますが、
ほぼすべて一時的効果しかありません。
イタチは非常に学習能力が高く、
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音に慣れる
-
匂いを避けて別ルートを使う
-
人のいない時間帯に活動する
という特徴があり、
「追い出す」だけでは意味がありません。
イタチ対策は「建築+生態」の同時対策が必須
本当に必要なのは、
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建物構造を理解した侵入口調査
-
屋根・床下・外壁の総合チェック
-
再侵入前提の封鎖施工
-
糞尿除去と消臭処理
という、工務店的視点と害獣専門視点の両立です。
どちらか一方だけでは、
必ず数か月〜数年で再発します。
まとめ|イタチ被害は「害獣専門による対策に限る」
イタチ侵入は、
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建物被害
-
衛生被害
-
騒音被害
すべてが同時進行する、
構造的な住宅問題です。
害獣専門の侵入遮断。
この作業があってこそ初めて「再発しない住宅」に戻ります。
リフォーム・改修・点検時に異変があれば、
「とりあえず直す」前に、
まず“何が住んでいるか”を確認する。
これが、今の時代の住宅管理で
最も重要なポイントになっています。



























