今週は比較的暖かくなり動きやすく感じました。
今週は愛媛県へ害虫やネズミの定期点検へ行きましたが、
山の中の川沿いはいまだに積雪や凍結している所があり、
普段よりも移動時間がかかり大変でした(^_^;)
この時期、民家やその他の建物内にイタチ類が侵入し被害を出している事があります。
そのイタチですが、日本にいる主な種類は二ホンイタチとチョウセンイタチになります。
そのチョウセンイタチに関しては、外国から持ち込まれた外来種です。
1949年ごろ、朝鮮半島から船の積み荷に紛れ込んで九州へ侵入していたり、
毛皮を採取するために持ち込んだものが外部で繁殖・増加して現在に至ると言われています。
また、ネズミの駆除を目的とし、野に放たれた例もあります。
そのチョウセンイタチの形態ですが、
頭から尾の付け根までの長さがオスは28~39cm、メスは25~31cm。
尾の長さがオスは16~21cm、メスは13~16cmあり、尾の長さは胴体の半分以上の長さがあります。
体重はオスが650~820グラム、メスが360~430グラムあり、
(統計的な数字なので例外サイズの個体も存在します)
この重さで天井裏を走り回ると確実にドタドタと大きな足音が聞こえ、
人的被害(睡眠不足や建物の損傷や病気など)も起こります。
チョウセンイタチは雑食で、ネズミをはじめ鳥類、魚など食べるほか、柿などの果実も食します。
在来種の二ホンイタチと比べると植物系のものを食べるようです。
庭や家の周辺に木の実や果物、ネズミがいる環境では
なにもない民家に比べ侵入生息する可能性が大きいです。
その有害なイタチを来させないようにするにどうすればよいか?
正直、建物外であれば不可能と考えてください。
鳥や昆虫と同じように外は自由に行動しています。
問題なのは、家の中に入らせない対策です。
野生動物の目線と人間の目線には違いがあり、
チョウセンイタチの生態知識を踏まえて探さないと侵入箇所は特定できません。
え?こんなところから入るの?というポイントから侵入してきます。
インターネットでも色々と情報は載っていますが、
実際、建物の構造や環境で全く想定した場所と違うところから入ってくる場合があります。
個人で防除されても被害が収まらないとなると
専門知識が必要となるのです。