令和8年8月21日金曜日、ブログ担当の平盛です。 今回はシロアリが室内に出没し、困られている現場での対策。
1. 調査|「乳白色のアリ」と「壁の穴」から床下点検へ
ご相談内容は、
- 室内に乳白色をしたアリのような虫が出てきた
- 壁の一部に小さな穴が空いている
というものでした。
乳白色で羽のない小さな虫が室内に出てきた場合、多くはヤマトシロアリの働きアリです。放置すると建物内部で被害が進行している可能性が高いため、まず床下に潜り込んで基礎・土台・束柱の状態を確認しました。

※床下の基礎・土台まわりの調査の様子。木部の変色や湿気の有無を一つずつ確認していきます。
床下は照明も入りにくく、人の目線だけでは死角が非常に多い場所です。基礎の立ち上がり部分、配管まわり、土台の継ぎ目など、シロアリが侵入しやすいポイントを経験に基づいて重点的にチェックしました。
2. 被害状況|蟻道(ぎどう)と食害の痕跡を発見
床下を進むと、基礔の壁面に沿って泥のような筋状の構造物が確認できました。これが蟻道です。


※基礎の隅に形成された蟻道。土と木くず、シロアリの排泄物を固めて作られたトンネル状の通り道です。
蟻道は、シロアリが日光や乾燥、外敵を避けながら木部まで移動するために作る通路です。この蟻道が確認できた時点で、すでに建物内部で活動が続いている状態と判断できます。
さらに周辺の木材を確認すると、湿気を帯びて変色している箇所や、木くずが堆積している箇所があり、内部が食害によって空洞化している可能性が高い状態でした。
ヤマトシロアリ被害の主なサイン
水回り(キッチン・浴室・洗面所)は、配管からのわずかな漏水や湿気がこもりやすいため、シロアリにとって非常に好条件の環境です。今回の現場も、水回りに近い床下で被害が集中していました。
3. 対策|駆除剤の注入と散布による殺虫処理
被害範囲を特定した後、ヤマトシロアリに対する薬剤処理を行いました。
① 塞ぐ・穿孔処理(侵入経路・巣への薬剤注入)
蟻道や木部の被害箇所には、専用のノズルを使って薬剤を注入します。表面だけでなく、内部の巣や活動経路にまで薬剤を行き渡らせることが重要です。

② 消毒(薬剤散布による殺虫・予防処理)
薬剤処理と並行して、崩した蟻道や堆積した木くず、汚れを除去します。清掃を怠ると、被害箇所が分かりにくくなるだけでなく、湿気がこもって再発の原因にもなります。

※蟻道除去後の木部の状態。内部の劣化・木くずの堆積が確認できます。
基礎の立ち上がりや土台、床下全体には、薬剤を面で散布して処理します。


※基礎まわり・木部への薬剤散布の様子。土台・大引きなど広範囲に処理を行っています。
薬剤は人体やペットへの影響に配慮した専用の防除剤を使用し、処理後は十分な換気時間を確保しています。
4. 完了|処理後の状態と今後の予防
注入・散布による処理が完了し、蟻道や被害箇所への薬剤浸透を確認して作業終了となりました。
今回のように水回り付近で被害が発生していた場合、根本的な湿気対策(換気・防湿シートの設置など)を合わせて行うことで、再発のリスクをさらに下げることができます。処理後も、定期的な床下点検をおすすめしています。
5. お客様の感想
「室内でアリを見た時は正直気持ち悪くて、まさか壁の中がそんなことになっているとは思いませんでした。写真を見せてもらって被害の大きさに驚きましたが、駆除していただいて本当に安心しまた。」
室内で乳白色のアリを見かけた時点で、すでに建物内部での活動が進んでいるケースがほとんどです。「一安心」できたのは、早めに調査・処理に踏み切っていただけたからこそです。
まとめ|「乳白色のアリ」「壁の穴」はヤマトシロアリのサイン
- 室内に乳白色のアリが出てくる
- 壁や柱に小さな穴が空く
- 床下に蟻道ができる
- 水回り付近で発生しやすい
という特徴があり、放置すると建物の構造そのものに影響する住宅トラブルです。
「アリのようなものを見た」「壁に穴が空いている」といった段階で、早めに床下調査をすることが被害拡大を防ぐ一番の近道です。


























