令和8年8月28日金曜日、ブログ担当の平盛です
1. 調査|外周のチェックから始まる現地調査
ご相談内容は、天井裏を何かが走り回っているというもの。まずは室内ではなく、建物の外周から調査を開始しました。
天井裏に侵入する害獣の多くは、屋根や外壁のわずかな隙間、破風板や軒下の隙間などを足がかりにしています。そのため、室内の点検だけでなく、外部からの侵入経路の特定がまず重要な作業になります。
※外部の柱に残されたひっかき傷の様子。木材の表面に多数の爪痕が確認できます。
外の柱を確認したところ、表面に爪痕がびっしりと残されていました。柱を足がかりにして上へ上へと登った痕跡で、この時点で「屋根裏まで登れる小動物が繰り返しこの柱を利用している」ことが分かります。
こうした爪痕は、体が細長く木登りが得意なテンの特徴と一致します。
イタチも似たような痕跡ですが、目撃情報とカメラに映っていた顔の特徴から経験のある目線で見ることで判別が可能です。
2. 被害状況|天井裏に広がる大量の糞と、湧いた害虫
外周調査の後、天井裏に入って内部の状態を確認しました。結果は、想像以上に深刻な状況でした。
※天井裏の断熱材の上に堆積した大量の糞。範囲は一箇所にとどまらず、広範囲に広がっていました。
天井裏を進むと、断熱材の上一面に黒っぽい糞が大量に堆積しているのが確認できました。テンは決まった場所に排泄を繰り返す習性(溜め糞)があり、同じ場所に糞が積み重なることで、このように広範囲かつ厚みのある堆積になります。
※堆積した糞のすぐそばには、断熱材がめくれ、シートが破れている箇所もありました。
さらに近づいて確認すると、糞に群がる害虫が多数目視されました。糞尿が堆積した環境は湿気と有機物が豊富で、ダニ・ハエ・ゴキブリなどの害虫にとって格好の繁殖場所になります。テンによる被害は、動物そのものの被害だけでなく、こうした二次的な害虫発生にもつながる点が大きな問題です。
※天井裏の広い範囲にわたって糞が点在。一箇所だけでなく、複数の生活動線があることがうかがえます。
※堆積した糞の中には、白っぽい塊(骨や毛玉と見られるもの)も混ざっており、長期間にわたって住み着いていたことが分かります。
このような状態が続くと、
- 強い獣臭・アンモニア臭
- 天井板のシミ・腐食
- ダニ・ハエ・ゴキブリなどの二次被害
- 天井裏を歩く音・鳴き声による睡眠への影響
といった被害が今後さらに進行していく可能性があります。
テンによる被害とは
テンは体が細長く、わずかな隙間からでも屋根裏・天井裏に侵入します。木登りが得意で、外壁や柱、樹木を足がかりに屋根まで到達し、瓦のずれや軒下の隙間から住み着くケースが多く見られます。
一度住み着くと、
- 同じ場所に糞尿を繰り返し排泄する(溜め糞)
- 断熱材を巣材代わりに利用する
- 天井裏を活発に動き回り、夜間の騒音の原因になる
といった被害が特徴で、放置期間が長いほど堆積した糞尿の量・被害範囲が広がっていきます。
今回の調査結果のまとめ
今回の現地調査で確認できたポイントは以下の通りです。
- 外部の柱に多数の爪痕(侵入・移動経路の痕跡)
- 天井裏の広範囲に大量の糞が堆積
- 糞に群がる害虫を多数確認
- 断熱材のめくれ・破損
これらの状況から、すでに複数回・長期間にわたってテンが天井裏に出入りしている可能性が高いと判断しています。
まとめ|「天井裏の足音」は放置せず早めの調査を
天井裏を走り回る音や物音は、
- すでに動物が住み着いているサイン
- 気づいた時には被害が広範囲に及んでいることが多い
- 外周の爪痕など、目に見えるサインが必ずどこかにある
という特徴があります。「様子を見よう」としているうちに、糞尿の堆積量はどんどん増えていきます。物音や獣臭に気づいた時点で、早めに調査することが被害拡大を防ぐ一番の近道です。



























