【閲覧注意】アブラコウモリ被害現場の状況
令和8年9月11日金曜日、ブログ担当の平盛です。
「天井裏からカリカリ、カサカサ音がする」
「毎日掃除しているのに、また黒い糞が落ちている」
「天井に茶色いシミが増えてきた」
「部屋まで臭いがする」
住宅の中で、このような異変が続いていないでしょうか。
静かな夜に聞こえる小さな物音は、最初は気のせいだと思うかもしれません。
ところが、天井や壁の中から毎晩のように音が聞こえるようになると、家にいても落ち着きません。
今回伺ったのは、広島県東広島市の住宅です。
天井裏の調査を進めていくと、そこには想像していた以上のアブラコウモリの糞が残されていました。
外から見ただけでは分からない場所で、長い期間にわたってコウモリが出入りしていたことがうかがえる状態です。
天井裏を開けて分かった、想像以上のコウモリ被害
最初に気になったのは、お客様から聞いていた「天井からの音」でした。
昼間はそれほど気にならなくても、夜になると、
カリカリ……。
カサカサ……。
と、天井や壁の中から小さな音が聞こえてくる。
コウモリは夜行性のため、住宅で生活する人が静かに過ごす時間帯に動き出します。
そのため、
「夜になると音がする」
「天井裏を何かが動いている」
「音が気になって眠れない」
という相談につながることがあります。
実際に天井裏を確認すると、音だけでなく、別の問題も見つかりました。
【写真①】天井裏に大量に堆積したアブラコウモリの糞
写真キャプション:
広島県東広島市の住宅の天井裏で確認されたアブラコウモリの大量の糞。長期間の侵入により、天井裏の一部に糞が堆積している状態。


写真を見ると分かるように、天井裏の床面には黒っぽい糞が広い範囲に溜まっています。
コウモリは、軒先や屋根の隙間、外壁まわりなどから建物へ出入りします。わずかな隙間から侵入し、昼間は天井裏などに潜み、夜になると外へ出て活動することがあります。住宅への侵入では、軒下や屋根裏、換気口などが問題になるケースもあります。
そして、出入りが繰り返されれば、当然ながら糞も少しずつ増えていきます。
「糞がある」だけでは終わらないのがコウモリ被害
今回特に気になったのは、糞の量だけではありませんでした。
天井裏に糞が溜まることで、悪臭や害虫発生につながる環境になっていました。
コウモリが毎日出入りする住宅では、糞尿が同じ場所に集中することがあります。
「掃除すれば大丈夫」と考えがちですが、原因となるコウモリの侵入が続いていれば、掃除してもまた糞が落ちます。
そのため、
掃除する
↓
また糞が落ちる
↓
掃除する
↓
また溜まる
という繰り返しになってしまいます。
今回のように、すでに大量の糞が堆積している場合は、単純な清掃だけで終わる問題ではありません。
【写真②】さらに広範囲に確認されたコウモリの糞
写真キャプション:
アブラコウモリの糞が広範囲に堆積した天井裏。コウモリ被害を放置すると、悪臭や害虫発生など二次的な住宅被害につながることがあります。


このような状態を見ると、「もっと早く気づいていれば」と思うことがあります。
天井裏は普段、人が見る場所ではありません。
だからこそ、住んでいる方が気づく頃には、かなりの量の糞が溜まっていることがあります。
室内の天井に茶色いシミが増えていた
さらに室内側を確認すると、天井クロスには複数の茶色いシミができていました。
「最近、天井が汚れてきた」
「シミが増えている」
という程度に考えてしまうかもしれません。
しかし、天井裏でコウモリの糞尿が確認されている場合、表面的な汚れだけを見るのではなく、天井裏に何が起きているのかを確認することが重要です。
コウモリ被害は、屋根裏だけの問題ではありません。
糞尿による汚れや臭い、害虫発生などが重なると、住宅で安心して生活するための環境にも影響が出てきます。
【写真③】天井・壁側に残るコウモリ被害の痕跡
写真キャプション:
コウモリが出入りしていた住宅内部に残る糞の痕跡。天井裏や壁際のコウモリ被害は、室内側からは気づきにくいことがあります。


この写真のような痕跡が見つかった場合、目に見える部分だけを掃除して終わりにするのではなく、どこから入って、どこに潜み、どこから出ているのかを確認することが大切です。
コウモリの侵入を止めるために、まず何をするのか
今回の現場では、いきなり工事を始めるのではなく、まず住宅全体を確認しました。
屋根。
軒。
外壁。
換気口。
天井裏。
そして、コウモリが出入りしている可能性のある箇所を一つずつ確認していきます。
コウモリ対策で重要なのは、「糞がある場所」だけを見るのではなく、「侵入経路」を探すことです。
建物の一部分だけを見て対策しても、別の場所に侵入口があれば、再び入り込まれる可能性があります。
東広島市の住宅でコウモリ被害に対応する際にも、この「どこから入っているのか」を調べる作業が非常に重要になります。
コウモリ対策は高所作業になることが多い
今回のような住宅では、対策箇所が高い位置になることがあります。
軒先。
屋根まわり。
外壁上部。
換気口。
こうした場所をハシゴだけで対応しようとすると、作業範囲と安全性の両方に問題が出る場合があります。
特に侵入口を一つずつ確認していくためには、安全に作業できる足場が必要になることがあります。
そのため今回も、現地調査の結果を踏まえて、後日、足場を組んだうえでコウモリ防除作業を実施する予定となりました。
「ハシゴで届くところだけ塞ぐ」のではなく、住宅全体を見ながら、必要な箇所を確認していくことが再侵入防止につながります。
コウモリの防除は、順番が大切
今回の現場では、次のような順番で進めていく予定です。
まず、天井裏や住宅外周を調査して、コウモリの生息・侵入状況を確認。
次に、実際の出入り口や侵入の可能性がある場所を確認。
そのうえで、必要な防除対策と侵入防止対策を検討します。
そして、高所作業が必要な場所については、足場などの安全な作業環境を整えたうえで施工します。
最後に、糞尿などの被害状況に応じて、必要な清掃・衛生対策についても考えていきます。
コウモリ対策は、単に「追い出せば終わり」ではありません。
侵入を確認する → 状況を調べる → 防除する → 再侵入を防ぐ
この流れが重要です。
なお、野生鳥獣の捕獲等については、鳥獣保護管理法により原則禁止され、生活環境被害の防止などを目的とする場合でも許可が関係することがあります。実際の対応は法令に沿って行う必要があります。
「最近、天井から音がする」は見逃さない
今回の住宅を見て、改めて感じたのは、最初の小さな異変を放置しないことの大切さです。
「カリカリ音がする」
「カサカサ音がする」
「天井にシミがある」
「家の中がなんとなく臭い」
「軒下に黒い糞が落ちている」
一つだけなら気にしない方もいると思います。
しかし、複数の症状が重なっている場合は注意が必要です。
特に、家の外にコウモリの糞が同じ場所に落ちていたり、天井裏から音がしたり、室内の天井にシミが出ている場合には、建物の見えない場所まで確認した方がよいケースがあります。
コウモリ被害にお困りの方へ
今回の現場のように、コウモリ被害は天井裏の糞だけを見て終わりではありません。
悪臭。
害虫。
天井のシミ。
夜間のカリカリ・カサカサという音。
こうした複数の問題が重なっていることがあります。
そして、侵入口が高所にある場合には、ハシゴだけでなく足場を含めた安全な施工計画が必要になることもあります。
「天井裏から音がする」
「コウモリの糞が落ちている」
「天井にシミが増えた」
「家の中が臭う」
という異変がある場合は、まず原因を確認することが大切です。
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